すまいみらい研究所 DNP

  • LINEで送る
 

ホーム みんなで考えるみらいのすまい 東京大学千葉研究室 共同研究 第2回 ミーティング

田中誠一(DNPすまいみらい研究所)
千葉学、成瀬友梨、海法圭、落合瞳子、千葉学研究室所属の学生の皆さん(東京大学大学院工学系研究科建築学専攻千葉学研究室)
プロデューサー:安東孝一(アンドーギャラリー)
ゲスト:久永一郎、鈴木守(大日本印刷C&I事業部)

実物を見る意味

発表終了後にまとめの議論が行われ、DNPからの参加メンバーやプロデューサーの安東孝一氏から、今回の発表についての感想が出されました。

──前回からの流れをより深めていっているように感じます。「何を通して、何を通さないか」という建具の機能を別々のレイヤで実現しようとする提案は、われわれが普段やっていることと真逆の発想で、とても面白く感じましたし、格子で光や空気を操作するような話はわれわれの仕事に非常に近しい提案だと感じました。今は話題を拡散させていく段階だと思いますので、どこまで拡散させるか、考える必要があると思います。(DNP田中誠一氏)

──今まで常識として考えられていた、「建具の役割」みたいなものを考え直してみると、新しい世界が開けてくるのではないか、と感じました。(DNP久永一郎氏)

──オランダの窓をバルコニー化する建具の事例に興味を持っていたので、その展開をもう少し見たいと思います。また、格子の提案を見ていてプロトタイプみたいなもの、実物大の模型を見てみたいと思いました。(DNP鈴木守氏)

──今回は一部素材は出てきますが、メインはあくまでも建具で、提案された建具を実現しようと考えたときに、素材が絡んでくるような展開だったように感じました。そういう建具と素材の関わり方から何かが見えてくると、DNPと共同研究する意義が明快になるような気がします。建具を題材に大きなところを探りながら、片方で「こんな素材があったらいいな」ということが、頭に浮かびながら進めていくと、どこかで実を結んでいくような感じがします。(プロデューサー安東孝一氏)

感想を受け、千葉学研究室からは補足の説明や今後の展望についてのお話しがありました。

──安東さんのお話しにもありましたが、研究室内の議論では、建具からインスピレーションを受けて考えていくうちに、素材に話が広がっていって、今度はその素材からインスピレーションを受けていく、みたいに発想が広がり、それがDNPの技術の話に上手く結びついていければ良いというような話をしていました。今日の段階ではまだそこまで到達できているとは考えていないので、もう1ラウンドぐらい、この作業を続けてみるのが良いと思います。それと同時に、実際にモックアップをつくり、実物大の模型として見てみることも必要になってくると思います。(千葉学教授)

──今の段階からDNPの技術で実現できるかどうかで発想していくよりも、自由な発想を残しつつ、DNPの側から「それは実現できる」というような発見をしていただくプロセスの方が、発想が広がるように思います。(海法圭講師)

実物大での検討と同時に、参考例となった建具の実物を見ることの必要性についても話が及びました。
今後数回のミーティングに向け、作業の幅を拡げることを模索しつつ、第2回のミーティングは終了しました。